第一回 「居心地のよい場」とは何か

みなさま初めまして、筆者のいばらき大熊猫(以下大熊猫)です。
渡先生との対話を通じて、プレイスメイキング(以下PM)について考えて行きます。
第一回目は導入として「居心地のよい場」を中心に渡先生に伺います。

「居心地のよい場」とは

大熊猫:「下妻式Placemaking」にてPMとは「居心地のよい場づくり、その手法」とありますが、「居心地のよい場」とは具体的にどのような場と考えて良いでしょうか?決まった形や条件などがあるのでしょうか?

渡先生:「居心地のよい場」の決まった形や「こうでなければいけない」という条件はありません。大まかな要素はありますが、それについてはまたの機会に話しましょう。例えば、大熊猫さんは「居心地のよい場」と聞いて、どこを思い浮かべますか?

大熊猫:そうですね…私は隅っこが好きです。何かに囲まれていて篭れる場所が安心できます。

渡先生:確かに、囲まれた空間は安心しやすいですよね。その一方で、囲まれている場所より開放的な場所を居心地良く感じる人もいます。さらに、私の場合は、囲まれていると同時に、開けている場所が好きです。このように「居心地のよい場」に対する回答は、年齢や性別、所属、生き方、好きなことなどによって違いますが、そのどれもが「居心地のよい場」で、必要不可欠です。

大熊猫:なるほど、PMにおける「居心地のよい場」は、それぞれが居心地良く感じる場、と素直に考えて良いのですね。しかし、自分の生活を思い返すと、なかなか居心地の良い場が少なく、まち中に居辛いこともあります。

渡先生:残念ながら、まち中で居心地の良い場は少ないのが現状です。様々な人の居心地の良い場が増えていくと、暮らしてより「楽しい」とか「うれしい」と感じられるまちになっていくことは想像できますよね。

居心地の良い場の増やし方

大熊猫:では居心地の良い場はどのように増やせるのでしょうか?

渡先生:居心地の良い場は人の数だけあるので、公園や広場があるだけ、建物をつくるだけでは増えていきません。利用者がそれぞれPMを行うことによって居心地の良い場所は増えていくでしょう。

大熊猫:そのまちで暮らす人々が自発的に使い方・過ごし方を考えていくことが大事なのですね。それはなかなか専門家以外にはハードルが高いようにも感じますが…

渡先生:そんなことはありません。使うことに関しては、そこで暮らす方々の方が専門家になりえます。先ほど話した「居心地の良い場が少ない」ということに気づくことが第一歩になります。意識するようにすれば誰でも気づけるようになれます。気づけるようになれば、あとは行動を起こすだけです。

PMのやり方には大きく分けて3つの段階がありますが、次回からこのPMのやり方について少しずつ詳しく見ていきましょう。

 

次回 》(執筆中)